自然の神秘「神代木」とは?
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「神代木とは」
木材の中には、長い時間を経て特別な姿になったものがあります。その代表的なものが「神代木(じんだいぼく)」です。神代木とは、数百年から数千年もの間、地中や水中に埋もれていた木のことを指します。火山の噴火、洪水、土砂崩れなどの自然災害によって木が埋まり、酸素の少ない環境に置かれることで腐らずに残ることがあります。そうして長い年月を経て掘り出された木が、神代木と呼ばれます。普通の木材とは違い、時間そのものが作り出した素材とも言える存在です。
「神代木が生まれる仕組み」
神代木が生まれるには、いくつもの偶然が重なります。まず、木が倒れたり流されたりして地中や水底に埋まります。その後、酸素が少ない環境に置かれることで腐敗が進みにくくなります。さらに、長い年月の間に土壌のミネラルや鉄分などを吸収し、木の色や質感が変化していきます。この状態で数百年、あるいは数千年の時間が経ち、地形の変化や工事などによって掘り出されることで神代木として現れます。つまり神代木は、「自然」「時間」「偶然」この三つが重なって生まれる、とても希少な素材なのです。
「神代木の価値」
神代木は、通常の木材とは違った価値を持っています。まず第一に、同じものが二つと存在しないこと。どこで、どのように埋まり、どれほどの時間を過ごしたかによって、色や質感が変わります。そしてもう一つは、時間の価値です。神代木の中には、千年以上前の木も存在します。人工的に作り出すことは不可能で、人の歴史よりも長い時間を生きてきた木に触れることは、不思議な感覚を与えてくれます。
「神代木の種類」
神代木は、もともとの木の種類によって名前が変わります。例えば、神代杉・神代欅・神代タモ・神代楠などがあります。それぞれの杢目や質感が異なり、同じ神代木でも印象は大きく変わります。高級家具や神社仏閣の建築や装飾、工芸品などによく使用されます。
「曲木屋善と神代木」
曲木屋善では、曲木技術を使用し神代木を日常で使える「円」の形にしています。何百年もの時間を過ごしてきた木が、また新しい形となって日常の中に残っていく。そしてまた新しい時間を刻んでいく。それもまた、木の面白さの一つだと思います。